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2018年9月 5日 (水)

旧二本松藩の「戒石銘」に想う

 「刻石流水」の教えが残るように、人は昔から大切な事は、石にメッセージを刻000025762_8んできた歴史があります。
 さて、福島の二本松藩と言えば、150年前の戊辰戦争で散った二本松少年隊と同時に、藩主の教えを刻んだ「戒石」が知られています。「戒石銘」とは、旧二本松藩の第7代藩主・丹羽高寛が、藩士への戒めとして、城の入り口にある自然石の露出面に刻まれた石碑のことです。石には「爾俸爾禄 民膏民脂 下民易虐 上天難欺(爾の俸、爾の禄は 民の膏 民の脂なり 下民は虐げ易きも 上天は欺き難し)」と刻まれ、綱紀粛正の指針にしたとされます。
 数年前ですが、ある公務員のお客様の新築祝いに「戒石銘」という銘柄の日本酒を贈呈したことがありました。意味を知ると嫌味に0002256_1なるかと思われたのですが、懐の広い方で喜んでもらいました。昨今、国を代表する高級官僚の皆さんが、贈収賄などの不祥事でマスコミを賑わしていますが、「戒石銘」のような精神は持ち合わせていない方でしょう。
 年金5万円程度でボランティア活動に精を出す尾畑春夫さんは、「かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め(刻石流水)」と語っています。この私利私欲の無い尊い行いを知ったなら、戒石銘の粉や、爪の垢を煎じて飲むくらいの意識改革が必要なはずです。なお、福島県二本松市竹田1丁目の酒蔵「大七酒造」で造る「戒石銘」は、スーパーマーケット成城石井だけに出荷している純米酒です。
 また、「二本松少年隊」のことは、哀愁漂う三橋美智也の歌で偲んでください。
 それから、「」は職務に対して官から受ける手当、「」は報酬の米や金銭のこと。最近では俸禄とつなげて使うことが多いようです。
■三橋美智也「二本松少年隊」昭和40年9月
https://youtu.be/E9M47CKAsxM

二本松少年隊
    作詞:高橋掬太郎/作曲:細川潤一
1.安達太良山の 雲迅く
  大軍迫る 二本松
  ああ 前髪の 少年も
  孤城を守り 立ち向かう
2.阿武隈川の 朝霧に
  血を吐く杜鵑(とけん) 何を啼く
  ああ 砲煙の ただ中に
  散りゆく花の 白襷(しろだすき)
3.白旗山の 空昏く
  恨みはつきぬ 二本松
  ああ 玉砕の 少年に
  夏草そよぐ 風悲し

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コメント

 西郷隆盛の言葉に「功ある者には禄を与えよ、徳ある者には地位を与えよ」(原典は『書経』)があるが、徳のない者に地位を与えたが故にやれセクハラ次官だ、裏口局長だが生じたのであって、まぁ後者は図らずも医療現場における女医の実態を世に問うただけでもまだ「功」のあった方だが、出産、育児による欠員を補えないほど人手が不足しているのは御社を含めた建設業界も飲食業界もそうだろうし、とどのつまりはクイズに正解しないと有給を取れない会社まで出てきたところで、
 そろそろ日本酒と言えば、最近は山口県の蔵元・旭酒造さんの「獺祭」が有名で、国立市内では大学通りのスーパー「紀ノ国屋」さんと、西地区の「つぶらや」さんの2店しか販売を許可されていないが、杜氏の勘と経験による酒造をやめ、データによる製造を行った結果、味も生産性も向上し、普段飲酒しない(まして日本酒はなお飲まない)女性層にまで支持されているが、
http://ameblo.jp/megumiishii/entry-12242982690.html
http://ameblo.jp/megumiishii/entry-12344481568.html
先の豪雨で蔵元が被災したため、現在、同地出身の弘兼憲史氏ラベルによる「獺祭 島耕作」が義援金込みで売られていることにも言及頂きたいかと…。

投稿: | 2018年9月 5日 (水) 10時07分

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