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2018年6月 2日 (土)

宗教や思想の誕生は戦いのためか

 約20万年前にアフリカで進化した「ヒト(ホモ・サピエンス)」は、約1000ing0万年前に食糧や住みやすい環境を求めてアフリカからユーラシア大陸などに移動を開始したと推測されています。その「ヒト」は移動過程で、狂暴な猛獣やライバルの旧人・ネアンデルタール人と生き残りをかけて、戦う場面が多かったはずです。
 結果的に、頭脳は同等と推測されるのに、体力的に劣っていたヒトが、約2万年前にネアンデルタール人や猛獣に勝利し、地球上で最強の生物として君臨することになったと言われています。なぜ弱い方が、生存競争に勝利したかと推測する理由の一つに、ヒトは集団を形成し戦いに臨むため原始宗教の誕生があったことが、 洞窟等の発掘調査や環状列石などの古代遺跡からも分析されています。そして、旧人を絶滅させた後のヒトは、今度はヒト同士の縄張り争い、他民族の征服戦争が長年続いたはずです。その部族や民族には、それぞれの氏神のような神仏を祀っていたはずです。ところが、紀元前500年頃に地中海沿岸辺りに、ローマ帝国などの巨大な帝国が誕生すると、氏神だけでは民をまとめることが出来ないことに気付き、氏神も超越した古代ペルシアのゾロアスター教をはじめとする組織宗教(ユダヤ教、キリスト教、仏教、イスラム教等)が誕生する土壌ができたとされます。Photo
 さて、なだいなだ著の「民族という名の宗教」、副題に「人をまとめる原理・排除する原理」(岩波新書)とある本を読んでいます。著者は、共産主義や社会主義の信奉者のようであり、組織宗教より更に大きな集団を形成するには、イデオロギーの果たす役割を評価しています。つまり、『共産主義もひとつの宗教』として、思想統一の道具であると見ています。この著者の思想的背景は別にして、ヒトは肉体的凶器を殆ど持たない弱い体質なのに、「集団を武器」として戦うには宗教が必要だったと述べていることに賛同しています。
 つまり、宗教や思想は「人をまとめる原理」も「排除する原理」も自動的に働くものであり、これが、いくらヒト社会が、科学や医学、文化が発展し、生活レベルが向上しても戦争が無くならない理由なのでしょう・・・・・

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コメント

そもそもこの世に何故宗教なるものが登場したかといえば、他ならぬ理科知識が乏しい中で自然現象を説明するのに都合が良いからであり、今でこそ科学的知識があればビッグバンがー、原子がー、分子がー…と説明できるが、そうでなければ「全て神がお創りになった」と説明する他なく、特に灼熱の環境下では、ただでさえ人は怒りっぽくなるものであり、そこへ酒飲んで思考力が低下すれば喧嘩っ早くなるのは尚更だから、かの宗教では飲酒を禁じているのに、そこへパンとワインを自分の血肉だと思って飲み食いせよとの宗教が入ってくれば、そりゃあ対立するのも宜なるかなといったところで、そろそろ古来中国では北東方向から強い季節風が吹き、そのため家屋の北東に玄関や水回りを作ってしまうと玄関から吹き込んだ風により水回りの水が屋内にばら撒かれ不衛生になるから、これを後世に戒めるために「鬼が入ってくる」ということにしたのに、それがいつしか日本に伝わって、さらに現代の高気密住宅においてもそれが頑なに守られ、御社のような建設業界にも影響を与えていることにも言及頂きたいかと…。

投稿: | 2018年6月 2日 (土) 10時21分

 宗教誕生の原点は人をまとめる力だったはずであり、それには「カリスマ」が必要だったはずです。それは、”サイコパス”のような特殊な能力を発揮して、何かしらの奇跡を起こすような、且つ、人格も高潔な人物を求めたはずです。しかし、そのような人物は簡単に存在するものでありません。今に伝わる組織宗教の教祖とされる、釈迦、キリスト、マホメットらも、後の世の人々が伝承や口伝、逸話などの「いいところ、便利な点だけ」を集めて、聖書や仏典の元になったと言われています。
 つまり国家規模の国民をまとめるには、それまでの小規模民族に伝わる氏神程度の神を超越した、よりビッグで完璧な「カリスマ」性を持った人物を設定して、組織宗教が誕生したはずです。その結果、自分達に都合がいい教えが強くなったからこそ、「人をまとめる原理」も「排除する原理」も働くのでしょう。

投稿: | 2018年6月 2日 (土) 12時14分

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