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2017年9月25日 (月)

富国強兵の「富国」は生糸工場から

 「綾錦着て かへらずば 三国山、またふたたび 越えじとぞ思う」(下田歌子)00000img_0_m
 この歌は、実践女子大学の創立者・下田歌子が、明治14年、17歳で故郷(岐阜県恵那市岩村)から上京時の強い決意を詠んだとされ、この三国山を富士山に詠み変えると、富士宮から上京当時の自分と重なり、同校の日野キャンパス辺りを通りがかると思い出すことがあります。また、「故郷に錦を飾る」とは、立派に成功して高級織物(綾錦)を着て郷に還る様を表現していますが、当方は志し半ばです。
 さて、今日9月25日は、1870(明治3)年10月19日(9月25日)は、平成26年世界遺産に登録された「富岡製糸場」でヨーロッパ式機械製糸法がはじまった日です。開国当時の日本は発展途上で、原材料を加工する技術や設備も資本も無く、当時の欧米人に需要が高い製品を生み出す技術も知識もなく、有力な貿易品として生糸も00002534350fそのまま出荷されていました。映画「あゝ野麦峠」は、当時の富国強兵の富国の国策の手段として、生糸の生産を支えた女工たちの悲哀を伝えていました。
  この岐阜県飛騨辺りの農家の娘が野麦峠を越えて、信州の製糸工場へ「糸ひき」として働きに行く様子を、岐阜県恵那市岩村の代々学者の平尾家で育った下田歌子も、過酷な労働の話や女性の社会的地位の向上の必要を知っていたはずです。現在では、歌子は女子教育の先駆者と評価され、冒頭の歌は石碑に刻まれ、生誕地と三国山の山頂に顕彰され故郷に錦を飾っています。また、ヨーロッパ式機械製糸法が147年前の今日開始され、それが外貨獲得と国富につながったことは、産業全般発展の源になったもので、150年前に長い鎖国から目を覚まし国際社会にデビューした日本は、今、正に国際社会に錦を飾っているはずです。

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01、個人的に関心を持った話し」カテゴリの記事

コメント

国立界隈では谷保天満宮の例大祭も終わってしまい、ギャラリービブリオでの丸山先生の個展の記事が御社で購読中の読売新聞にも出ているが、
http://www.yomiuri.co.jp/local/tokyotama/news/20170922-OYTNT50163.html
日本の絹製品産業の歴史を語るのであれば、我らが国立の至近にある「桑都」八王子の存在にも言及してほしかったところであり、現在の都立八王子桑志高校の前身は八王子織染学校であり、また横浜線はもともと八王子の絹製品を横浜港から輸出するために敷設されたところで、そろそろそういった繊維製品も「買い手」あっての富国であり、今まさに北朝鮮が石炭と共に繊維製品も輸出した外貨で「富国」よりも「強兵」の方に使ってしまっており、果たして最大の貿易相手である中国が制裁に応じてそれら輸入を止め、「強兵」を止められるか?それより度重なる核実験で中朝国境にある白頭山の噴火が懸念されており、もし噴火とあればまさに北朝鮮への「天誅」(まぁ中国もとばっちりを受けるが)であることにも言及頂きたいかと…。

投稿: | 2017年9月25日 (月) 12時40分

大日建設(株)杉山
 朝鮮半島で何かあると必要以上に怯えるか、或いは、不幸を期待するような雰囲気を憂慮しております。日本列島と半島とは近すぎて、少なからず相互に影響を受けること必至です。ミサイル恫喝の他に、心配される噴火や地震にしても、白頭山辺りと西日本は同一のプレート上にあるため影響を受け易く、万が一、白頭山が噴火すれば、南海トラフ巨大地震や富士山大噴火の誘発も懸念されます。事実、
■1597年:白頭山噴火~1605年2月3日:慶長地震(M7.9~8.0、南海トラフ地震)
■1702年:白頭山噴火~1707年10月28日:宝永地震(M8.4~8.6、南海トラフ地震)1707年12月16日:富士山宝永噴火が発生しているそうです。
 なお、女子教育の先駆者で、かつ「恵那雑巾」で知られる恵那出身の下田歌子と富国の原動力となった製糸工場を結びつけたのは、知り合いの娘さんが現在、実践女子大学に通っているからです。八王子の絹の道のことや、今もネクタイの生産地として有名なことは存じており、いずれ触れる機会もあるでしょう。

投稿: 大日建設(株)杉山 | 2017年9月25日 (月) 15時09分

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