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2017年7月29日 (土)

恐怖の文書公開「PKO日報」

 「クレムリン秘密文書」「CIA機密文書」「パナマ文書」等の公開は、その2017_6334重要性と影響の大きさに驚くものですが、日本のPKO日報公開問題からは情けない事情しか見えてきません。さて、独立間もない南スーダンでのPKO活動に2012年1月から派遣されていた陸自の施設部隊は2017年5月末で撤収しています。その間、ジュバでは2016年7月に270人以上が死亡する武力衝突が発生し、自衛隊宿営地の隣のビルでも銃撃戦が勃発し、野党側から「(政府軍と反政府側の)戦闘ではなかったのか」、「PKO参加5原則を満たしていない」と追及され、安倍首相は10月11日「戦闘行為ではなかった」との認識を答弁していました。
  疑問に思ったジャーナリストの布施祐仁氏は、当時の状況を知るために、2016年9月防衛省に開示請求したところ、2月後の12月2日、布施氏に「既に廃棄しており、保有していなかった」と通知したという。しかし、12月26日に同省統合幕僚監部に電子データで保管されていたことが判明、陸自も1月17日、岡部幕僚長に保管されていたことを報告したが、会議では、陸自のデータは隊員個人が収集したもので公文書に当たらないなどと、「事実を公表する必要はない」との方針を決定され、これに、稲田朋美防衛相も異議を唱えず了承したと伝わっています。「焚書・坑儒」とは、都合の悪い過去の書を燃やし、それを知る儒者を生き埋めにしたことからで、秦の始皇帝を連想しますが、この隠蔽する行為で崩壊を早めたとも言われています。 
 知る限り、「情報公開制度」では、税金が投入される公的組織はNPO法人も含め、組織共用情報であれば、単なる備忘録やメモ書きであっても開示請求の対象になると理解しています。南スーダンに派遣されていた自衛隊のPKO部隊は国民からも注目を集めていたことで、毎日の活動を記した「日報」は極めて重要な記録があったと推測されます。それを「無かった、廃棄した」の一言で処理されては、誰からも疑問に思われることは当然です。一文書の公開の対応ミスで、自衛隊トップ及び閣僚の辞任から、一つの内閣が飛ぶ勢いの暴風が吹き荒れています
 そして、こんな文書公開程度で右往左往する姿から脱却するためには、「自衛隊の組織も活動も違憲かもしれない」などの議論が生まれる余地をなくして、誇りと自信を持って活動できる組織に早く生まれ変わることを期待しています。

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01、個人的に関心を持った話し」カテゴリの記事

コメント

北朝鮮からのミサイルが飛んでくれば、否が応でも応戦せざるを得ないのだから、それが戦闘行為だったかどうかで議論するなどナンセンスであり、それじゃあ野党はミサイルが飛んできても戦闘行為をせずに座して死を選べとでも言うのか?むしろ本件で問題視すべきは、自衛隊のいわゆる制服組が、大臣が気に入らないとなれば、日報一本でクビにできるという悪しき前例を作ってしまったことであり、下手するとこれで倒閣まで追い込むことができるところで、そろそろこの日報にしろ加計問題にしろ蓮舫代表の二重国籍疑惑にしろ、「情報の隠蔽」や「放置による風化待ち」が通用しなくなってきているのはやはり情報化社会のなせる技であり、
http://otokitashun.com/blog/daily/15713/
典型例が最近増えてきた、不適切なCM放映によるネット炎上で放映中止に追い込まれるケースであり、
http://toyokeizai.net/articles/-/181370?display=b
かつてはCMに苦情を入れるとなるとその会社の広報窓口を調べ、自ら電話料金を払って行う必要があり、そこまでしてでも言わなきゃという案件しか顕在化しなかったが、今やSNSで当初するだけで、しかも全世界に公開されているので、共感者がたちまち集まり炎上してしまうという構図のため、企業側としても視聴者側がどう感じるかを事前に十分チェックした上で放映に踏み切らねば、多額の費用をかけて制作したCMが即お蔵入りになってしまうことにも言及頂きたいかと

投稿: | 2017年7月29日 (土) 16時35分

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