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2017年4月 9日 (日)

踏み絵を踏むか・踏まないのか

 「踏み絵」を踏むとは、一般的に組織や団体などで自分の主義・主張等を押し殺200_しても忠誠を誓うときや、何か二者択一の決断を迫られたようなときに使われています。この決断は個人レベルだけでなく、自治体や国家レベルでも度々あることで、近年では、戦争という踏み絵を踏んだ日本、敗戦後は易々と価値観が全く違う東京裁判という踏み絵を踏んだ転び者の姿を今も多く見ることができます。
 遠藤周作著の「沈黙」は、踏み絵が物語の重要な鍵ですが、スコセッシ監督により映画化された『沈黙‐サイレンス‐』が各地で上映中です。踏み絵の場面は幾度もあり、命が助かるなら、踏み絵を踏むべき?と二者択一でキリスタン探しや棄Image7教を迫る場面があります。主人公のポルトガル人宣教師・ロドリゴは、遂に踏み絵を踏んで棄教してしまいます。その後、ロドリゴは世間からは転び者と言われつつ、妻を娶り40年間も仏教徒として生活し亡くなりますが、火葬のときも、手には十字架がしっかりと握られていたそうです。
 この宣教師のモデルは、イタリア生まれのイエズス会宣教ジュゼッペ・キアラ神父(1602年~1685年)と知られ、文京区小日向1-24-8の切支丹屋敷で岡本三右衛門という日本名を名乗り、妻を娶って生活し、死後、遺体はキリスト教では禁忌である火葬にされ、小石川無量院に墓石が建てられましたが、現在は調布市の「調布サレジオ神学院」構内に墓石が移され、市から有形文化財に指定されています。キリスト教徒の遠藤周作は、自分の信仰Image10意識は殉教者ではなく転び者の子孫である隠れキリシタンに近いと述べており、この生き方に共感したことが沈黙を書く発端だったのでしょう。
PDF]キアラの墓碑 - チマッティ資料館
 さて、都議選では豊洲移転という踏み絵があり、また自民都連は4月11日の総決起大会へ小池都知事に案内状を出して出欠を迫っています。喫緊で北朝鮮攻撃に賛同するのか・しないのかの踏み絵もあります。「沈黙」では踏み絵を踏まなければ殺されるのに踏まないぶれない信仰の強さに驚き、宣教師・ロドリゴも表向きは踏んで棄教したのに、死んでも十字架をシッカリと握って信仰を貫いたことを強調しています。戦後の日本も、東京裁判を受け入れて屈服したように見えますが、それは表面だけなのか、それとも心まで棄てたのか・・・
日本はロドリゴのように転び者として生きて行くのか・・・
 ※これらの論文は良く分析していると思います
PDF]踏絵を踏むロドリゴ、あるいは〈知〉の超克http://www.jiu.ac.jp/books/bulletin/2009/human/ree.pdf
[PDF]遠藤周作 『沈黙』 に託されたもの
■東宝映画『沈黙』(1971年版) 原作・脚本/遠藤周作 監督/篠田正浩
 ※キリストを裏切ったポルトガルの宣教師と転び伴天連の話で、この最後の場面で、カソリックの宣教師が転んだことを表現しているようです。
Тишина (Молчание)/ Chinmoku / Silence
  https://youtu.be/jCLzLqNkS_c

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コメント

そもそも会社勤めをしていれば、会社というものは営利を追求しなければならないのだから、当然ながら原発再稼働には賛成し、利潤追求を否定するような主張をする某◯産党などの政党を支持することは許されず、またそれら主張に沿った報道をする◯日新聞などの購読は許されないのであって、そうしたことをわきまえない学生が就活で何十社も回りながら一つも内定を得られず、面接でどんな答え方をしたか問うてみたら二言目には「アベ政治を許さない」などと言っていたらそりゃ当たり前だろといったところで、そろそろ都議選まであと3ヶ月となった中で、民進党の支持母体である連合が「小池新党」支持を表明するなど、小池新党が台風の目になることは確実視されているが、問題は新党候補者が我らが国立市を含む北多摩第二選挙区(定員2名)に擁立されるかであり、擁立されれば自民都議は苦戦を強いられることが予想されるものの、ここは戦略の転換で、既に国立市議会、市長選で国立市から追い出されながら、現職都議を出しているばかりに未だに国立駅前でウザい演説を行ない、元市長への賠償金支払いに充てるカンパを要求する(この辺の事情は「きりっ」さんにお任せします)某生◯者ネット(ちなみに豊洲移転には反対)をはじめとする「左」の駆逐に新党候補者を充てた方がいいのではないかといったことにも言及頂きたいかと…。

投稿: | 2017年4月 9日 (日) 15時25分

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