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2017年1月16日 (月)

日本人には理解が難しいことです

 現代人が総じて弱い(好きな)言葉に、「」、「自由」、「平等」、「個人」、「グローバル」、「市民」といった言葉がImageあると思います。これらの言葉を多用されますと、いかにも美しく否定しがたいものです。しかし、これらの言葉を「正義の御旗」として振りかざすことには大きな落とし穴があるとされ、これらの言葉を突きつめていくと行き着く先は「すべての人間を均質で平等なもの」として、国家や権力さえも否定しかねないのです。 (漫画と文意は、小林よしのり「日本の左翼史」から引用)
 つまり、どんなに美しい言葉を並べられても、現実の世界は、武力紛争Image1、領土紛争、飢餓、人権侵害、経済的格差の拡大、環境汚染などの問題は尽きることはありません。それに、世界の民族の歴史は、奴隷にしたり・されたり、侵略したり・されたり、虐殺したり・されたり、戦争や紛争、気象変動などで仕方なく移民・難民となった歴史が分ります。例えば、比較的古い国とされるイギリスも民族のルツボと言われ、紀元前に中央アジア(インド辺り)のケルト人がヨーロッパを経由してイングランドに住みついたのに、ローマ人が攻めてきて、その後も、ドイツ辺りからアングル人とサクソン人が攻めてきて、種々の民族の血が混じりあって今のアングロサクソンになったなど、それも二派・三派と続いてグジャグジャの状態で上手く説明出来ません。
 「歴史は繰り返す」と言いますが、近年のヨーロッパの移民・難民騒ぎは、この民族大移動の再来なのでしょう。そして、移民・難民流入問題が左右した、英国のEU離脱、米国のトランプ大統領の誕生などを、「ポピュリスト(大衆迎合主義)の台頭」、「反グローバル主義」、「グローバルvsナショナル」などと分析されています。思うに、奴隷にならず、奴隷を利用せず、大虐殺や民族大移動も経験せず、縄文・弥生・古墳時代と途切れなく悠久の歴史を持ち、元々が「和を以て貴しとなす」が民族の価値観の日本人には中々理解できないことばかりです。

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01、個人的に関心を持った話し」カテゴリの記事

コメント

いわゆるBREXITやトランプ氏当選で移民云々を論じる時に人権や民族云々を持ち出すのは本来ナンセンスであり、この問題の構図は、日本でも「地方じゃ食ってゆけないから東京へ行く」と、高度経済成長期に「集団就職」で地方から東京へ大量の「移民」があったことと何ら変わることなく、アメリカではそれが国家間で起こっているのであり、トランプ氏のやろうとしていることはいわば小池都知事が「都民の雇用を守るために都県境に壁を作り、地方出身者の流入を制限します」などと言い出すようなもので、それでも日本で国家間でこうした流入が目立って起きなかったのは、隣国との境が海だったからであって、その点、長い地続きの国境線を接するアメリカとメキシコ間とは違って、日本に入国するには船を仕立てるか、空港、港湾で正規の手続きを経るしか事実上なく、鉄条網をくぐればそれよりは容易に入国できるアメリカとは事情が違うところで、そろそろ昨日でセンター試験も終わり、ゆとり教育だか何だか知らないが妖怪ウォッチを出題するのも結構だが、こうした経済格差が生じるのは「教育」も一因としてあることを認識すべきであり、例えば御社のような建設会社で「この家は『円周率はおよそ3』と習った人が設計しました」なんて言ったらお客は怖くて住めないからそんな家が売れるはずがなく、また大手企業の学歴フィルターを批判するのも「トヨタやパナソニックは馬鹿でも雇え」と言っているようなもので、そんな人が設計した車や家電は怖くて使えず、安全や品質を保つ上で高学歴者を雇うのは当然の理であり、したがって、ゆとり教育を望む世間の風潮に対して東大がその入試問題に「円周率が3.1より大きいことを証明せよ」と出題したのはまさに歴史に残る「名問」であることにも言及頂きたいかと…。

投稿: | 2017年1月16日 (月) 13時00分

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