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2017年1月17日 (火)

豊洲移転と「サンク・コスト」

 豊洲市場の地下水モニタリング調査で、ベンゼンが環境基準の最大79倍に達するなど72カ所で基準超えが確認された結果を報告されたことで、「それ見たことか」と言わんばかりに上へ下への大騒ぎです。0000sunkcost_2
 これに対して、経済評論家の池田信夫氏は、豊洲の地下水の汚染が飲料水の環境基準を超えるという程度では、新市場の便益よりコストのほうがはるかに大きい、「豊洲移転の中止はコストが大きすぎる 」と語っています。また、小池知事が「土壌汚染対策だけで900億円近くかけたのに安心・安全が確保されていないのは、いかがなものか。サンクコストにならないためにどうすべきか、客観的・現実的に考えていくべきだ」と述べたことに、池田氏は、彼女は「サンクコスト」の意味を取り違えているが、これはすでに発生して回収できないコストなので、豊洲の移転費用の殆どは既にサンクコストになった。設備に再利用可能なものは少しあるだろうが、特殊な建物なので、再移転費を考えると6000億円と大きく違わないだろうと批判しています。
  ここで「サンクコスト埋没費用)」のことを少し勉強しておきたいと思います。
  「サンクコスト」とは、既に投資した事業から撤退しても回収できないコストのことで、それまでに費やした労力やお金、時間などを惜しんで、それが今後の意思決定に影響を与えることとあります。
  池田信夫氏は下段の動画でも  「サンクコスト」の重要性を語っています。
 「財産を犠牲も払っても守る姿勢を見せれば、簡単には襲われない」、
 「ヒナを育てている鳥を天敵が襲撃して来たら、親鳥は徹底抗戦する」 
 「親が子を捨てて簡単に逃げるようでは、その種はいずれ滅ぶ」、
 「身内を棄てて逃げるような奴は、逆に、敵から簡単に襲われる」、
 「今まで築き上げたことから簡単に逃げるようでは、すぐ滅ぶことになる」、
 「サンクコストを守る仕組みは、日本人は遺伝的に文化的に埋め込まれている」
などと、暗に皇室制度を例示して語っています。
池田信夫 blog : 人はなぜサンクコストを錯覚するのか
豊洲移転の中止はコストが大きすぎる – アゴラ
【アゴラVlog】人はなぜサンクコストを錯覚するのか
https://youtu.be/ZrFMN_BB1ls

豊洲と築地の地下水を比較考量せよ – アゴラ

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コメント

典型的なサンクコストは「離婚した夫婦にとっての、結婚式にかけた費用」であり、特にド派手な結婚式を挙げるほどその後の結婚生活が長続きしない芸能人などが典型例であるが、こと豊洲に関しては、今回から検査会社が変わったということで過去の検査との整合性や、件のベンゼン検出値にしても異常値ではないかとの疑義がもたれており、これをもって移転可否を判断するのは早計と考えられ、また地下水から検出されても大気中の濃度に変化はない上に、そもそも飲み水にするわけでもない地下水の検査結果をもって判断するのはどうかといったところで、そろそろ世界人口の半分・36億人分の資産と同額の富がビル・ゲイツ氏他8人の富豪に集中しているというが、だからと言ってその8人の資産を分取って36億人に分配したところで1人当たりの金額はなけなしのものでしかなく、かつての英国首相・マーガレット・サッチャーが語った「金持ちを貧乏にしても、貧乏人は金持ちになりません」の言葉通りであることにも言及頂きたいかと…。

投稿: | 2017年1月17日 (火) 12時46分

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