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2016年12月 9日 (金)

「撃たれてから撃ち返せ」の矛盾

 藤沢周平の小説「必死剣 鳥刺し」は、徹底的に斬り付けられた武士が絶命の間際に最後の執念で一太刀を浴びせるという秘剣でした。Image5また、警察官と賊らしき男が共に死亡していた現場を見分すると、警察官は背後から心臓を撃ち抜かれていたのに、振り向いて賊を前から拳銃で倒したと認定した事件が過去にあったそうです。そして、航空自衛隊の不法侵犯機へのスクランブルは2機1組で行うそうですが、万が一、侵犯機に1機が撃墜されても1機が反撃するためと聞きます。いずれも、最悪の事態や犠牲者が出ないと反撃が出来ない・しないという不条理な縛りからの可哀想な話しですが、国際社会からは全く理解されず近隣諸国からあざけ笑われている話しです。
 机上の政治と自衛隊が活動する現場は違い過ぎる典型で、さも政治家は口先では自衛隊員の命を心配していると言いながら、何も考えていない証拠でしょう。
 自衛隊の「撃たれてから撃ち返せ」の矛盾した理屈は、航空自衛隊の「スクランブル」や「駆けつけ警護」などはあくまで治安出動の範囲の活動であって、武器使用は警察官職務執行法第7条を準用するのだそうです。また、スクランブルでは1機が撃墜されたら、僚機が正当防衛・緊急避難で侵犯機を撃墜できると思われているのですが、実際は、1機が撃墜されたら、残る1機はすぐに基地に戻るよう指導しているそうです。これは適法・適正・妥当な活動であっても、自衛隊機が侵犯機を撃墜すれば外交問題に発展すると同時に、戦闘が拡大することを心配してのことでしょう。Image1_2
 兎に角、泣き寝入りか事なかれ主義の現実です。
  12月8日は、BSフジの「プライムニュース」で『陸海空元3将官に聞く 真珠湾75年の教訓とトランプ時代の同盟論』には、ゲストに元海上幕僚長古庄幸一氏、元陸上幕僚長火箱芳文氏、元空将 元航空支援集団司令官織田邦男氏がゲストコメンテーターとして出演し、
国民も政治家もメディアも現状を認識せよ」、
集団安全保障へ万全に備えよ」、
国際標準の武器使用・防衛予算が大切
 などを提言していましたが、いつになったら、自衛隊の手足が縛られた状態から解放されるのか・・・・

Image4
プライムニュース 最新 2016年12月8日
  https://youtu.be/pxr6Y8OOr-k
 
古庄幸一 元海上幕僚長~              「現状を認識」
火箱芳文 元陸上幕僚長~              「集団安全保障への備え」
織田邦男 元空将 元航空支援集団司令官~    「国際標準」

警察官職務執行法第7条(武器の使用)
第七条 警察官は、犯人の逮捕若しくは逃走の防止、自己若しくは他人に対する防護又は公務執行に対する抵抗の抑止のため必要であると認める相当な理由のある場合においては、その事態に応じ合理的に必要と判断される限度において、武器を使用することができる。但し、刑法(明治四十年法律第四十五号)第三十六条(正当防衛)若しくは同法第三十七条(緊急避難)に該当する場合又は左の各号の一に該当する場合を除いては、人に危害を与えてはならない。
 一 死刑又は無期若しくは長期三年以上の懲役若しくは禁こにあたる兇悪な罪を現に犯し、若しくは既に犯したと疑うに足りる充分な理由のある者がその者に対する警察官の職務の執行に対して抵抗し、若しくは逃亡しようとするとき又は第三者がその者を逃がそうとして警察官に抵抗するとき、これを防ぎ、又は逮捕するために他に手段がないと警察官において信ずるに足りる相当な理由のある場合。
 二 逮捕状により逮捕する際又は勾引状若しくは勾留状を執行する際その本人がその者に対する警察官の職務の執行に対して抵抗し、若しくは逃亡しようとするとき又は第三者がその者を逃がそうとして警察官に抵抗するとき、これを防ぎ、又は逮捕するために他に手段がないと警察官において信ずるに足りる相当な理由のある場合。

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01、個人的に関心を持った話し」カテゴリの記事

コメント

かように自衛隊の活動に著しく制限が加えられているのは他でもなく戦前軍部が暴走して政権を握り無謀な戦争に突入したという苦い歴史的教訓からであるが、ただ諸外国でもこと国境警備、沿岸警備については建前上「警察」が担っており、これはもしこれを「軍隊」が担うとなると偶発的な衝突が国家間の戦争に波及しかねず、「無用な争い」を避けるためで、しかし今の自衛隊のスクランブル発進のあり方が果たして本当の「有事」に役に立つのか疑問であるところで、そろそろ年の瀬ということで、各地で大晦日の除夜の鐘やお正月のお餅つきが風物詩になりつつあるが、何と最近は、除夜の鐘が深夜の「騒音」になり「うるさい」と寺の周辺住民から苦情が入って寺が「自粛」したり、餅つきも「食中毒」の危険があるからと中止になったり、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161208-00010000-abemav-soci
挙げ句の果てには「子供に知らない人から挨拶されると誘拐の危険性があるから」と神戸のマンションでは住民同士の「挨拶」が「禁止」になったりするなど、
http://www.j-cast.com/2016/11/09282885.html?p=all
一体今や日本の伝統やコミュニティはどうなってるんだと、こうしたコミュニュケーションの欠如がゆくゆくは「無用な争い」を生んでゆくことになるのではないかといったことにも言及頂きたいかと…。

投稿: | 2016年12月 9日 (金) 13時00分

口先では自衛隊員の命を心配していると言いながら、何も考えていない証拠でしょう。

と書いてますが考えてる党がありますよ 共産党と言う名の党が。
ただ憲法9条でこうなったわけであり、そこは我々一般とは又違うわけで。
ちゃんと自衛隊法があるわけであり、外国に行けば日本みたいに平和では暮らせない。だから自衛隊の方に行って頂き平和外交をして頂いてるのでありそこには感謝しないと行けないと思うですが。

投稿: きりっ | 2016年12月 9日 (金) 20時15分

(コメント再掲・国立市長選情報)野党側候補の情報が入りました。小川宏美候補との由。
https://twitter.com/iwakami_staff/status/807209156021096448

投稿: | 2016年12月10日 (土) 06時12分

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