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2016年10月 9日 (日)

豊洲の地下空間は技術者の英知か

 都の内部で情報が十分に共有されていなかったことは別問題にしてImage2、豊洲の「地下空間は、非常に正しい選択だった」と擁護されたことは、あたかも「何か巨悪があるのでは・・」「手抜きがあったのでは・・」と騒がれ、発言し難い中にあって、技術者らを擁護する意見は一定の評価をすべきと思います。
 先日、豊洲移転をめぐる問題を協議する「市場問題プロジェクトチーム会議」で、佐藤尚巳建築研究所の佐藤尚巳氏は、盛り土をして地下ピットを作るやり方は無駄だと言われるとし、「どっちが得なのか、都の技術担当者は考えていたと思う」、「地下空間はコストのかかった空間ではない」、「これを作ったのは英知であり、決して責められることではない。」と都の技術担当者を擁護しています(動画47分頃から)。また、溜り水についても、「地下ピットならなかなか気づかないが、地下空間を残したことですぐに発見して調査できた。」と評価し、今後、都の地下水管00000img_6_m理システムが作動し、監視カメラで24時間モニタリングすれば、完全性確保は十分に可能だと語っています。
 なお、地下空間のことは、2008年当時からの技術会議の資料に地下施設があることの記載や、「切り土はいいが盛り土の上には建物を建てるな!、地震に弱い」などのことは会議で何度も論じられていることも判明。それなのに、当時の新聞記者や都議会は何をしていたのか・・・・今になっての騒ぎ出すのはなぜ・・・・マスコミや関係者が怒っている理由は、「こんなに良い方法を我々に知らせず勝手に採用した」ということでしょうか。また、築地の老朽化は勿論、地中に第五福竜丸等が積んできた被ばくマグロが埋められた噂や、野ざらしで全く温度管理は出来ない上、ネズミやゴキブリ、ハエ、土鳩、猫などが自由・勝手に出入りし、豊洲どころではない不潔な現状も知るべきと思います。
追記】今日9日の「ビートたけしのTVタックル」で、たけしが良いこと語っていました。「どうせ早かれ遅かれ豊洲に行くんだろ、それなら外国辺りから権威ある学者か専門家を呼んできて、お墨付きをもらって早く移転すべきだ。」と言う主旨でした。
【豊洲盛り土問題】第1回 市場問題プロジェクトチーム会議 2016年9月29日   https://youtu.be/HoRQqtcK0d0  
 佐藤尚巳氏の発言は動画47分頃からです。
 佐藤です。
 私は建築の設計を主にやってるもので、大規模建築をいくつか手掛けた経験からこれほど大きくはないんですが、いくつか意見を申し上げたいと思っています。
 先ほど地下空間の問題は、この委員会では扱わないということを仰いましたけれども構造の問題の地下空間の点にも関わりますので、また、それから、非常に大きな誤解を招いている部分がありますので、それについてちょっと申し上げたいと思います。地下空間と呼んでる部分は建築で言うと一般的には地下ピットと言うものを作ってですね、それは構造の1階の床を支えるための基礎梁があって、その基礎梁の下にコンクリートのスラブを作ることによって地下のピットが構成されます。そのピットには排水管であったり、ガス管であったり、電気管であったり、また、たまにダクトが通ったりするわけですけれども、そういう設備に使われる空間になります。それが今回はかなり深いところまで空間として利用しているということで地下空間という呼ばれ方をしました。
 ここには2つの問題があるんですが、1つは誤解された一番大きな問題は、地下に大きな空間を作ったことによって、
物凄い出費をしてるんじゃないかという、そういう一つの誤解があると。もう一つはこの地下空間、いったい何のためにあるの?という構造については、上手く説明しきれてないという問題だろうと思います。
 ---中略ーーーー
 技術担当のトップの方も当然それは報告されていたし、技術者であればそのぐらいのそろばん勘定はすぐやります。恐らく皆さんが自分の住宅を作るときに1メートルの土盛りをして75センチ削って工事をするというような提案があった場合にバカじゃないかと、なんでそんな無駄なことをするんだと、言うに決まってますよね。
 で、実際それをやらなかったというのは、都庁の
技術担当の方の私は正しい判断であったと思うし、あのそれが報告されていない、シェアされていないというのは大きな問題ですよ、ですけども技術的な判断としては、盛らないで下から建物を作ったというのは非常に正しかった。というのは、今回のケースは上から掘っていくんじゃなくて下から掘れていたところから作り始めた建築だったわけです。そこが大きな違いです!ですからこの地下空間というのは決して高い、コストのかかった空間ではありません。それが一つです。それからもう一つの、何故この空間が必要だったかという話なんですが先ほどご説明したように地下には非常に多くの配管類あるいはダクト類が走ってます。
皆さんも写真撮られて十分認識されていると思いますが、設備というのは大体20年から25年で更新をする時期が来ます。必ずやり替えたり悪いものを取りかえるということが必要になります。
 それで、これをもし地下ピットとして作ってた場合、建物の下には恐らく250から300くらいの小部屋がザ~ッと並んでるわけですよ。そこに60センチの直径の人通口、先日現地を見た時に、皆さん通ったと思うんですが、それを通りながら真っ暗な空間を進みながらですね、その地下に配管された設備類を保守点検するということが現実的なことかどうか、実際それは非常に不可能に近いくらい大変なことですよね。酸欠になるかもしれない、真っ暗な空間だし、通り抜けらんないから、なかなか行けるとこもいけない。で、それを考えたらですよ、あと1メートル余分にして土盛りをせずに下から大きな空間を作り必要な基礎梁っていうのは、床から2メートルくらいですからその下に2メートル空いてるわけです、実際。皆さんご覧になったように、「なんだこの空間は」という非常に大きな空間が開いている。
 ところが実際はその空間は設備にとっては非常に重要な空間であって簡単に問題があるところが見つけられますし、問題があった時には簡単にそこにアクセスして、そこを取り換えたりすることが出来る。或いは20年後でなくても40年後にですね、こういった配管を絶対やり変える時期が来るわけですよ。そういう時に地下ピットだったらどうにもならないんです。
 ですけどもこの地下空間があることによって、
この建物の保守メンテ性というものは格段に上がる。それによってですねこの豊洲の市場の、要は長寿命化と言いますか50年先70年先でも十分使えるって言いますか、更新をしながら使っていくというそういう非常に重要な空間が出来たわけです。でこれを作ったということも私は都の技術系の方の僕は英知だと思いますし、決してこれはですね、責められることではないと思います。あの、単純に技術の話をしているんですよ。
 ---中略ーーーー
 、安全性については十分評価できるし、そう言う特殊な構造ではあるんですけれども、私は安全は担保されてる。で、もう一つ申し上げたいのは、この地下の空間があったことによって地下水が染み出してきたときに、すぐ発見できて、またその地下水を採取してそれを調査することが出来た。もしこれが地下ピットだったらですね、入っていけないんですよ、そもそも。
 で、地下ピットに水が溜まってること自身、恐らく誰も気づかない。そういう状況で20年30年放っておかれて、ホントに良かったんですか?って言う話。だからここで水が入ってきたことによって、それが分かったということとそれからそれを適切にモニタリングをすれば安全性が確認できるという意味においても、この地下空間というのは非常に有用な空間であったというふうに思います。で、地下水が上がってきた最大の原因は本当はA.P.1.8という、砂利の下よりも20センチ下のレベルで地下水をコントロールするはずの「地下水管理システム」というのがまだ作動していないという状態ですから、当然雨が降って地下の水量が上がってくると建物の中に水が入って来る。これはもう当然の結果です。
 ですから今後は早く水を抜いてですね、適正なA.P.1.8というレベルに地下水を管理することと、万一、地下水が別ルートで入ってきたとしてもですね、例えばそこに監視カメラを設置するとかすればですね、で、監視カメラの映像を24時間それこそ市場の誰の目にも留まるようなところに置いとけばいいわけですよ。で、そういうようなことをすることによって、非常に監視もできるし、それに対する衆目で監視できることもできるし、そういった意味で安全性の確保は今後十分可能であろうと言うことで、私はこの安全性、地下空間については非常に正しい選択であったし東京都の技術系の役人の方の名誉にかけてですね、これは私は
正しい選択であったというふうに思います。

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コメント

そんなに安全ならなぜ設計変更した時点で都民に発表しなかったのか?ましてずっと盛り土であるとの「嘘」をつき続けてきたのか?が一番の問題であって、「どうせ技術的なことは都民にはわからないだろう」との技術者の傲慢故だろうと推測されるが、そうした隠蔽体質故にかえって都民の不信を買い、その結果、安全にもかかわらず風評被害を生むような事態になってしまったこともさることながら、次の五輪ではもうこのようなことは許されず、都民への情報開示がより一層求めらることは小池都知事に指摘されるまでもないところで、そろそろ昨日の鉄道総研「平兵衛まつり」は雨にもかかわらず盛況ぶりで、HPなどで全国的に広報しないのはまつりの名からもわかる通り研究活動を地元に還元したいとの意図もあろうかと思われるが、そもそも国立・国分寺近辺は「鉄道(国鉄)城下町」であり、この鉄道総研や鉄道情報システム(国鉄時代は中央情報管理局)の他、国鉄官舎(現在はJRの社宅)もあり、隣の西国分寺にはかつて「中央鉄道学園」という、国鉄の一大研修施設もあり、全国から優秀な鉄道マンが集まってきていたことにも言及頂きたいかと…。

投稿: | 2016年10月 9日 (日) 10時20分

 記事の全部に同感です。なぜ我が国のTV 新聞は正論を封殺し、無視するのでしょうか。
 とくに、今回は、TVの一方通行ぶりが、激しいというか異常でした。
 このまま、マスゴミの横暴を許すわけにはいきません。一刻も早く「電波オークションとNHKの民営化」を実現させ、先進国並みにマスコミの自由で公正な競争をしてもらいましょう。
 社長さん、ぜひ頑張って実現願います。

投稿: 森崎明郎 | 2016年11月 3日 (木) 20時56分

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