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2016年9月 6日 (火)

「始めは処女の如く後は脱兎の如し」

 9月4~5日の「主要20カ国・地域(G20)サミット」では、中国はGDP世界第2位の経済大国としての存在誇示に躍起だそうです。8月23~24日には、王毅外相が日本を訪問し日中韓外相会談が開催されましたが、0008_200G20を成功させるために「日中関係改善」を見せるなど意外なほどの柔軟な姿勢を見せたらしい。その直前には、中国漁船が尖閣近海に大挙して来襲していたのです。実に「押さば引け 引かば押せ」と緩急自在な振る舞いに日本は翻弄されっ放しです。
 マイケル・ピルズベリー著の『China2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」』で、著者は「米国は中国の国家戦略の根底にある意図を見抜くことができず、騙され続けた」と反省しています。また、元CIA長官のR・ジェームズ・ウールジー氏は「本書が明かす中国の真の姿は、孫子の教えを守って如才なく野心を隠し、アメリカのアキレス腱を射抜く最善の方法を探しつづける極めて聡明な敵だ。我々は早急に強い行動をとらなければならない。」と述べています。
 元防衛大臣の森本敏氏も、「我々はこれほど中国に精通し、中国要人と交流のあった同博士でさえ中国に欺かれ続け、それを知らずに歴代米国政権が対中政策をピルズベリー博士の助言や勧告に基づいて進めてきた事実を知って今更の如く愕然とする。」と評しています。
 中国は「孫子の兵法」に忠実に、諜報、謀略、外交、経済などあらゆる分野において、戦わずして相手を屈服させるのが最高の勝利だと考えつつ、世界制覇を目指しているそうです。その中国に日本は、政府開発援助(ODA)を年間1兆5000億円(2012年度)の税金を投じ続けたことが国力をつけさせ軍事力を増強させているのです。
 こんな迷惑な怪物国家に育ててしまったのは、この日本なのでしょうか。
 始めは弱々しく見せかけて油断させつつ、資金や技術などを援助させる戦術である、「始めは処女の如く後は脱兎の如し」作戦も見抜けない御人好しの日本なのです。
外務省のホームページ「日本のODAプロジェクト 対中ODA概要」

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コメント

最近の中国の動きで懸念されるのはやはり「スカボロー礁」であり、ここに中国機の滑走路などできようものなら南シナ海の制空権は中国の手に落ち、それはまた国際秩序に対する重大な挑戦でもあり、とても日本で憲法論議などにうつつを抜かしているヒマなどないところで、そろそろ小池都知事が公約に掲げた知事報酬半減案が波紋を呼んでおり、松井大阪府知事などは「本気なら(議会に諮らずに知事の)専決処分にすれば良い」などと言っているが、これをあえて議会に諮る意義は他ならぬ可決されればこれで議員報酬と知事報酬の逆転現象が生じるからであり、都議会(特に都連)にとってみれば賛成しても反対しても結局「議員報酬も減らせ」という圧力になり、高報酬にあぐらをかいている都議(くどいけど特に都連)にとってはこの上ない踏み絵を踏まされることにも言及頂きたいかと…。

投稿: | 2016年9月 6日 (火) 21時20分

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