« 今、選挙したなら自民は大敗する | トップページ | 都知事の挨拶拒否は、都民を軽視 »

2016年8月 4日 (木)

被害者情報の公開は最小限に

 犯罪被害者の人権は、被疑者のそれと比べ極端に軽んじられた歴史があります。Image
 多少見直す切っ掛けになった事件は、平成9年の「東電OL殺人事件」で、被害者が昼は大企業の幹部、夜は娼婦と二つの顔に、マスコミの興味本意報道に被害者および家族のプライバシーを侵害させたと議論を呼びました。また平成9年の「山一証券代理人弁護士夫人殺人事件」では、小金井市内で弁護士・岡村勲の妻が自宅で殺害され、奇しくも人権派弁護士だった自身が犯罪被害者の遺族となり、犯罪被害者の権利向上に動き始め、光市母子殺害事件の被害者遺族・本村洋らと共に全国犯罪被害者の会を設立され、犯罪被害者等基本法の成立、刑事訴訟法も改正され被害者参加制度や殺人などの公訴時効が廃止などに貢献されました。よって、犯罪被害者の人権保護活動は、ほぼ定着しマスコミや国民にも浸透したと思われていたのですが、「津久井やまゆり園」の大量殺人事件を巡って、再び被害者の人権を軽んじ349imageる動きが首を持ち上げた感があります。
 まず、相模原市の「津久井やまゆり園」で発生した大量殺人事件の被害者情報をマスコミに公表しない神奈川県警の判断は正しいと思います。7月26日未明、相模原市緑区千木良の知的障碍者施設「津久井やまゆり園」で植松聖容疑者が起こした大量殺人事件に関して、神奈川県警は被害者19名の氏名を公表しない方針を示したことに、各方面から波紋を呼んでいるそうです。
 県警は公表しない理由に、「被害者家族が公表しないで欲しいとの要望がある」とされ、その要望を尊重することは当然のはずなのに、マスコミは不満なのでしょうか。仮に住所や名前を公表したなら、マスコミ関係者が自宅や葬儀会場に殺到し、ご遺族らにカメラやマイクを向けて心ない報道をすることは目に見えています。よって、犯罪被害者情報は出来るだけ知らせないことが大切と常々思っています。知らされたなら、国00000higaisya_1民やマスコミは一次的には満足するでしょうが、後々後悔の尾を引くのは被害者関係者なのです。
 殺人など重大な犯罪被害者の当人や遺族にとっては、直接、生命身体や財産が受ける一次被害の次に、マスコミ報道や近隣などの噂や中傷から受ける二次被害、更にPTSD(心的外傷後ストレス障害)発症による三次被害から、生きていく望みさえ失う被害者も多いと聞きます。このように、犯罪被害者や遺族の方々は、数々の苦痛やショックを突然受けられ、その後の生活も一変することが常とされます。この突然の悲しみやショックは、被害者本人や遺族でなければ理解出来ないほどの深いものであることを、マスコミや近隣、職場などの同僚も知るべきです。付け加えるなら、今回は、被害者情報の公表問題ですが、本当に問題にすべきは、日本では在日や外国籍の犯罪者が実名報道されない現実がより重大な問題のはずです。

|

« 今、選挙したなら自民は大敗する | トップページ | 都知事の挨拶拒否は、都民を軽視 »

コメント

マスコミの横暴ぶりが何も犯罪被害者のみならず災害被害者にも言えることは今年の熊本地震での燃料、食料横取り事件で示されているが、彼らにとってはとにかく「いい絵を撮ってこい」との命の下、被害者の心情などお構いなく手段を選ばぬ暴挙に及ぶのを見るにつけ、もっと他に取材して暴かなければならないことがあるだろうといったところで、そろそろその暴かなければならないのは、新都知事への「塩対応」でまたしても悪名を高め、もはやマスコミからの写真の撮られ方も典型的な悪役のステレオタイプと化している自民党都連であるが、「悪名は無名に勝る」の言の通り、ここまで来たらむしろ開き直って逃げ隠れせず、「何が小池だ!来れるもんなら来てみやがれ!」と言い放って高笑いでもした方がかえって男を上げるのではないかといったことにも言及頂きたいかと…。

投稿: | 2016年8月 4日 (木) 09時13分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2101431/66826785

この記事へのトラックバック一覧です: 被害者情報の公開は最小限に:

« 今、選挙したなら自民は大敗する | トップページ | 都知事の挨拶拒否は、都民を軽視 »