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2016年7月27日 (水)

保安処分の議論あっていいのでは

 今回のような、精神障害の疑いが強い人物による重大事件が発生しますと「現行法の限界」を感じさせ、防止の手段として「保安処分制度の導入 」が取り沙汰されます。2001年の児童8人を殺害した池田小殺傷事件の2016727image0102犯人や、2008年に秋葉原で発生した無差別殺傷事件の犯人は、精神病院の入通院歴と殺傷事件に何らかの因果関係があるのではと指摘されましたが、今回の「津久井やまゆり園大量殺人事件」の容疑者も入通院歴があるなど似たような経緯がありそうです。
 犯罪が成立する条件を少し勉強しますと、
 ①構成要件該当性、
 ②違法性、
 ③責任性の3つが重要とされます。
 精神障害者の犯罪行為は刑事未成年者(14歳未満)と同様に③の責任の有無が問われ、責任能力に問題があれば刑事責任の追及は適当でないとされます。つまり殺人犯人でも、責任能力が鑑定され精神に問題があれば無罪や刑が減軽されています。しかし、これでは被害者や問題の人物を受け入れる社会は納得いかないものです。よって、凶悪事件を犯すおそれが強い者は、社会から隔離して危険性を減らすべきという意見が出るのも自然な成り行きです。
 「津久井やまゆり園大量殺人事件」の植松容疑者は、今年2月に施設名を挙げて襲撃予告したことから、医師の診断で強制入院させてはいますが2週間で退院させ、その6カ月後には今回の凶悪事件です。世間では、「危険な人物をなぜ野放し状態にしていた」と、警察や障害者施設、行政機関などが批判に晒されています。しかし、多角的に検討しても「現行法の限界」があり、マスコミや世間が指摘2016727_2652するほど簡単でないことは素人でも察しがつきます。もちろん、「保安処分の導入」には、人権派?の方々から「権力による乱用の恐れ」「人権を侵害する」などと、「被害者より被疑者の人権を尊重」するような猛烈な反対意見が出ることが必至であり、十分な検討が必要です。
 今回の事件には海外からも大きな反響があるそうで、2008年の7人が死亡した秋葉原無差別殺傷事件や2001年の池田小殺傷事件の例を挙げて、「凶悪事件が少ない日本では警察や社会が今回のような事件に対応できない。」というコメントがありましたが、果たして喜ぶべきなのか・・・・・

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コメント

本件は注意しないと政権側が政敵を排除するのに使われる可能性があり、例えば「伏魔殿のドン」が「厚化粧」と「売国奴」に言い掛かりを付けて適用することも可能になってしまい、百歩譲ってせいぜいできるとすれば、公安辺りがそれらしき人をわからぬように尾行し、犯罪を犯しそうになったら未然に防ぐということかと言ったところで、そろそろその「伏魔殿のドン」がセンテンススプリング砲で叩かれ、先週に引き続き「売国奴」も叩かれているようであるが、
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/6412
では同誌は今日国立駅前に演説に来た候補を支持するのかと言えば、既に「砲撃済」である上に、
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/6330
それに対して反証したおときた都議も、
http://blogos.com/article/184863/
別の案件で「砲撃」を受けていることにも言及頂きたいかと…。
http://blogos.com/article/184960/

投稿: | 2016年7月27日 (水) 22時21分

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