失敗を何処までも追い込む日本社会
読売川柳「バカラしい事で五輪をフイにする(中村正美さん)」に目が留まりました。
バドミントンの桃田賢斗選手や田児賢一選手らが違法カジノ店でバカラ賭博を行った疑惑でリオ五輪出場がフイになった上、NTT東日本は田児は解雇、桃田は出勤停止30日、更にJSC助成金の返還を求めるそうです。二人は賭博の疑惑段階なのに、選手生命を断つような厳しい処分です。
よって、そこまで選手を追い込む必要があるのか、「今回は説諭処分や始末書程度でいいのでは・・・」との意見もあります。昔から、持ち慣れない大金を手にしたり、名が売れると調子に乗って、周りにチヤホヤされ行きつけない所に出入りしたり、カネの臭いに敏感に輩に接近されトラブル続出の結果は身の破滅です。このような構図は、それぞれの分野の先輩方は経験済みのはずであり、「教えざる罪」、「教えたと思う罪」は大きいのです。
野球評論家の張本勲氏が、TBS「サンデーモーニング」で、「(桃田は)21歳、まだ子どもですよ。“極刑”はやめるべき」、「非常に胸が痛い」、「一般からいって極刑に値する罪ですか?、さらし者にしてもらいたくない。辛らつな質問をした人は間違ったことはしなの?」と寛大処分を求めるコメントをしていました。
また、元日本代表監督のオシム氏は、
「人は勝つこと、成功することだけを考えて生きるべきではない。まずは生き残ること。敗北や失敗とも上手く折り合いを付けて生きていかなくてはいけない」、「日本の人々はこの仕事を失敗したら明日はないという恐怖心に追い込まれているようだ」と、日本のストレス社会を心配していました。
そもそもスポーツ新興は、戦後の「日本弱体化政策」の補助政策である「3S」という日本人を堕落させる手段として、Screen(スクリーン)、Sport(スポーツ)、Sex(性産業)の一つとして存在し作為的に発展させたのです。この堕落政策に日本人はマンマとハマっていることを自覚すべきでしょう。よって、スポーツ選手や俳優・タレントらに特別な聖人君子の行いを求めるのでなく、もっともっと寛容な社会であって欲しいものです。第一、若くして世界に躍り出るような人は、幼少時からそれ一筋の「○○バカ」の人であり社会勉強をしていなことが殆どでしょう。それをマスコミは、単なる運動等の能力を神の如く祭り上げて称賛し、失敗したら総力で国民を煽り徹底的に袋叩きにするスタイルです。
これは、日本社会に自殺者の多い原因の一つであり、実に「バカラしい事」です。
選手養成や五輪派遣には税金が投入云々なら、タックスヘイブン (租税回避地)の日本人利用者や企業の解明と糾弾にエネルギーを割きなさいと言いたいものです。
桃田賢斗「そんな気持ちには…」競技続行意欲戻らず
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6197580
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コメント
今回問題になっているのは「違法」賭博だったからで、これが競馬、競輪、競艇などの合法ギャンブルだったら何もお咎めはなく、国としては国の決めた法律を破る者を国の代表として五輪に出すわけにはゆかないという理屈にも一理あるといったところで、そろそろ北朝鮮が国外で展開する飲食店・いわゆる北レスが、制裁で韓国人の出入りがなくなり経営が傾き、本国への上納金のノルマに耐え切れず、従業員が集団脱北したということなれども、そもそもそういった店に韓国人が出入りしている時点で自縛行為であるということに気づかないのがおかしく、それで言ったら日本のパチンコ店もその経営者がこのブログでも既出の長者番付に載るほど売上を稼いでおり、それら資金が恐らくパナマやケイマンを経て北に上納されていることも容易に想像されるため、パチンコ店こそ制裁対象として違法にすべきことにも言及頂きたいかと…。
投稿: | 2016年4月13日 (水) 12時55分