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2015年11月 1日 (日)

東京電力福島第一原発の近況報告

 建設業関係の友人の息子さんが、現在、東京電力福島第一原発の建屋Fukusima_16に派遣中だそうです。原発に大した知識もなく、タイベックスーツや防護マスクを着用しても「放射能は目に見えないから、指示された基本を守って行動しなさい」と注意して送り出したことが精一杯のようです。
 さて先日、内閣府は2011年3月12日から31日の間に、福島第一原発の20キロ圏内で勤務した自衛隊員・警察官・消防隊員2,967人のうち38%が1ミリシーベルト以上被曝していたと発表していました。いくらタイベックスーツを着用していても、放射能を完全に遮断出来ないことを証明しています。
 ましてや、水素爆発を起こした1~3号機の建屋内部は、現在も高い放射能で汚染されていると言われ、ご心配は当然と思います。情報では、事故当時に休止しメ23322トダウンを免れた4号機からの燃料取り出しは完了し、次は、メルトダウン(炉心溶融)を起こした1~3号機からの炉心取り出しですが、炉心が格納容器の床に落ちているか、更に床も突き抜けている可能性もあって調べることが出来ないそうです。
 その為、汚染された地下水が海に染み出るのを防ぐための海側遮水壁工事を急いでいましたが、先日の10月26日、作業が終了しています。この遮水壁はモルタルを注入して作った鋼鉄で、深さ30メートル、間隔1メートルで約780メートルにわたって鋼管約600本を打ち込み、それに電気を流し続けて土を凍らせて地下水流入を防ぐ方法のようです。そして、原発を石棺化して廃炉にするのは数十年も先で気の長い話しながら、現場では数百人の作業員が黙々と作業していると聞きました。これらは、現場からの報道が殆ど無く、国民には知ることが出来ないことです。
 よく、マスコミ関係者は「報道の自由」とか「国民の知る権利」の重要性と主張しますが、本当に危険な戦場等の報道では、万が一には派遣命令者の責任がD問われる為、大手マスコミ専属の記者やカメラマンの独自取材は殆どないそうです。この理屈は、福島第1原発の取材も同様で、作業の実態や危険性、作業員の本音に迫った報道を知りません。よって、東京電力や政府からの一方的な情報提供によるものばかりで、とても「国民の知る権利」に応えた内容になっていないことが残念なことです。
 余談ですが、友人は「宇宙戦艦ヤマト」が宇宙の果てのイスカンダルまで受け取りに行った放射能除去装置(コスモクリーナー)が日本の技術で発明されないものかと、夢のようなこと語っていましたが同感です。
 また、どこの原子力発電所にも「PPゲート」があるそうです。
 「PP」とは核物質防護(Physical Protection)(フィジカル・ プロテクション)のことで、核物質の盗難防止や、原子力施設破壊を防ぎImage3核物質や施設を守ることで、その出入チェックの場所を「PPゲート」と呼ぶようです。当然、福島第一原発の1から6号機まで、それぞれに「PPゲート」があるわけです。
放射線防護装備の適正化にかかる運用変更について(ダストフィルタ装着マスクエリアの拡大)(PDF 492KB)201212181734
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