« 南沙諸島埋立てを凍結出来るか | トップページ | 2015年、10大ニュース候補は »

2015年10月30日 (金)

「油断」は国家存亡の危機

  堺屋太一著の「油断」(1975年発刊)は、もし中東から石油が来なYudan200_くなったら、日本は国家存亡の危機に陥るというシナリオでした。40年前の想定ですが、日本のエネルギー事情は全く変わっていない。いや、3・11以降の原発再稼働問題などから、事態は悪化していると見ることが出来ます。
  更に深刻なのは、中国による南シナ海・南沙(スプラトリー)諸島の埋め立てで「シーレーン切断の恐れ」があることです。いずれ、南シナ海に中国の「不沈空母」が次々と整備されたなら、南シナ海全域で制空権・制海権が確立され完全領土化されることは目に見えています。
 今、ようやくアメリカもイージス駆逐艦ラッセンを人工島の12海里以内を通過させて、「人工島を中国の領土とは認識しない」とメッセージを送っていますが、日本の左傾マスコミや野党は「必要以上に中国を刺激させないように」「冷静に見ることが大切だ」などの的外れの主張です。オバマ政権にしても、その実は、「あまり乗り気ではない」「アジア諸国への義理で渋々やった」ような印象です。
 つまり、米軍には演技に思われる点もあり、簡単に騙されてはなりません。
 しかし、1941年12月8日開戦の発端は、同年7月から8月ころABCD包囲網が完成し、日本に対する石油の全面禁輸措置から、石油備蓄の少ない日本は「座して死を待つより打って出る」ことを決断したと言われています。この当時よりは石油備蓄は多少増えて190日分だそうですが、今でも、油断したなら日本の経済が立ち行かなくなり、近代化した文明がことごとく崩壊することは必至でしょう。贅沢三昧の生活と思われるマスコミや野党議員たちも、堺屋太一著の「油断」を読んでからコメントして欲しいものです。
 まぁ海千山千の国際社会に、日本の軍事力は大して期待されないものの、大金を使った外交力がどの程度通じるのか・・・・・・・因みに「ABCD包囲網」とは、米国(America)、英国(Britain)、蘭国(Dutch)、中華民国(China)の頭文字で、戦前、日本に対する貿易の制限が目的でした。

|

« 南沙諸島埋立てを凍結出来るか | トップページ | 2015年、10大ニュース候補は »

01、個人的に関心を持った話し」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2101431/62279255

この記事へのトラックバック一覧です: 「油断」は国家存亡の危機:

« 南沙諸島埋立てを凍結出来るか | トップページ | 2015年、10大ニュース候補は »