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2015年10月22日 (木)

建設工事の品質向上は人材確保と育成

 建設業界では、建築物の品質向上は人材確保と育成からと、知る限り50年以上も前から言われ続けています。度々起きる問題は、この人材確保の大号令が浸透していない現状を浮き彫りにしています。Image
 横浜市の「欠陥マンション偽装事件」では、70本の杭のデータが改ざん、8本の杭が固い地盤に十分に届いていないことが確認され、その言い訳は情けなく聞くに堪えない話しばかりです。
 「紙切れや紙詰まり」
 「計測装置のスイッチの入れ忘れ」
 「病気で休んだときの引き継ぎが不十分だった」
 「固い地盤への到達を確認しないまま作業を終了した」
 「固い地盤の傾斜が急だったため、到達したと勘違いしたなどが考えられる」
などの言い訳は、完成後ではプロでも確認が難しいのに、「そんな重要なデータをナゼ忘れるの、発覚するはずがないと思っていたのか?」と、隠ぺい工作を疑われても仕方ないことです。
 しかし、こんな稚拙な隠ぺい工作や手抜きは何故起きるのか原因を追及することが大切です。 要因の一つに、下請けに対する徹底したコストの縮減があ00003_commり、最後に損を押し付けられる構図にあると言われ、仕方なしに下請けは従わざるをえない現状が垣間見えます。
 これでは、高い技術と強い責任感を持った有能な人材が育つはずがありません。傾斜したマンションを手掛けた三井不動産レジデンシャルは、不動産の総合デベロッパーのトップとして、「街を創る」をキャッチコピーに掲げ、ビル開発・マンション開発・戸建住宅開発などに積極的に事業展開しています。
 杭打ちを請け負った旭化成・浅野敏雄社長は、「深く深く反省し、おわび申し上げます。」と涙ながらに謝罪していましたが、住民からすれば謝って済む話しではありません。また、旭化成の「ヘーベルハウス」は、先般の鬼怒川堤防決壊でも倒壊しなかったことから丈夫な建物として評価されています。しかし、今回は正に「旭化成よ、お前もか」と、我が目を疑ったはずであり、当分は、天国から地獄に落ちた心地が続くことでしょう。まずは、この問題を他人ごととせずに、貴重な「他山の石」として、建築物の品質向上は人材確保と育成であり、「現場の担い手こそ重要」であると大切にしたいものです。

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