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2015年10月21日 (水)

「1:29:300の法則」でミス減少対策を

 「欠陥マンション偽装事件」は「1:29:300の法則」を疎かにした結果と思います。
 よって、「過去には何も無かった」今回だけが大失敗だったはありえないはずです0000_svg
 それにしても、このような失敗は、住民やマスコミ対応でトップから社員まで心労と自信喪失、士気の低下、そして社会的制裁、経済的損失など痛手が悲惨すぎます。
 さて、「1:29:300の法則」とは労働災害において、1件の重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在するという法則を導き出したハインリッヒに由来し、「ハインリッヒの法則」とも「ヒヤリ・ハットの法則」とも呼ばれています。
  建設業界も昔から、人身事故や建築物の崩壊など、大なり小なりの失敗事例は枚挙にいとまがない業界です。
・高所作業中、足場から転落する。
・脚立やハシゴで作業中、バランスを崩して落下する。
・資材が倒れて下敷きになる。
・資材を落下し通行人に重傷を負わせる。
・外壁塗装中、駐車車両や近隣家屋に塗料を散布させた。
・建物の引き渡し後、不備が発覚し居住者に損害を与えた。
 このような失敗を最小限にするために、「ゼロ災運動」など安全管理の徹底、安全資材の開発と発展、作業マニュアル作成や作業員の相互チェックなどにより、大幅に減少していることも事実です。0000067
 大幅減少の背景には、意識しようがしまいが、この「1:29:300の法則」が働いているように思えます。作業員や現場監督が「ヒャッとした」「しまった」と感じたことは、次の重大事故を防ぐための改善の大きなチャンスです。しかし、この「ヒャッとした」という貴重な体験を無視したのでは、改善のチャンスを見逃したことになります。
 少なくとも、ミスの原因を調査し、改善と対策を記録して組織で共有することです。
  横浜の「マンション傾斜」は、重機のオペレーターや施工管理者(現場監督)は前々から、いいかげんなチェック体制などに気が付いていたはずです。気が付いていたからこそ、平気でデータを改ざんしたり他の現場のものをコピーして取り繕ったのするのです。
 人間は誰も見ていないと、易きに陥りがちなもの・・・・・
 「性善説」からくる「信頼する」「任せる」は聞こえはいいですが、裏切られることも同時にあると経営者や管理者は覚悟すべきです。「マンション傾斜事件」の場合、チェックする立場にある工事監理者として、「教えない罪」「管理しない罪」「指摘しない罪」は極めて大きいのです。我が社も「他山の石」としたいと思います。

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