« 「玉川上水」世界遺産登録に期待 | トップページ | 国立市中1-10で「うちわ展」 »

2015年6月24日 (水)

いい人と歩けば祭り、悪い人と歩けば修行

 人間関係を「祭り」や「修行」と考えれば、嫌な出会いも少しは気が楽になります。
 「いい人と歩けば祭り、悪い人と歩けば修行」と、新潟県三条出身の長岡瞽女(ごぜ)・小林ハルさん(1900~2005年)が晩年に語っています。000000g0592
 盲目という不自由な身で、三味線ひとつで各地を渡り歩き続けた途中で、いろんな人に出会い、親切にされたり裏切られたりした厳しい人生を歩まれた方のみが知る実に奥深い哲学的な言葉です。
 誰しも、いい人に出会えば祭りのように楽しいものですが、しかし、意地悪で気脈が合わない人との出会いには、修行と言い聞かせて耐えてきたのでしょう。
 マダマダ、小林ハルさんの域には到達できませんが、私も仕事などを通じていろんな人達に出会います。そこで人物の好き嫌いを表に出すわけには行きませんが、厳しい場面ではハルさんの言葉を思い出すようにしています。
 ハルさんは、
 「普通の時やるのは当たりまえ。難儀な時やるのがほんとうの仕事」
 「人間は諦め一つ、諦めれば思うことねェ」
 「めんどうな時は音出さねえで黙ってる。言葉返さねば、けんかにならね
 「人の上になろうと思えば間違い。人の下になっていようと思えばまちがえねェ」
などと名言を残していますが、一つひとつに「なるほど」と胸に刺さります。
 小林ハルさんは、生後100日で失明し、5歳から盲目の旅芸人「ごぜ唄」としての修行が始まり、105歳で亡くなった最後の瞽女と呼ばれる人間国宝でした。
 評価のキッカケは、昭和48年73歳のとき,新発田市の養護老人ホームに入所したころ、温泉旅館で國學院大學の民俗学者に唄を披露したことからで、専門家や世間の注目を集めたようです。ただ、晩年のハルさんは、「かつて瞽女さ、ゴゼンボといって宿もなかった日々があり、辛い目に遭わされたのに、無形文化財となってからは、急に『ハルさん、ハルさん』と寄ってくる人々への怒り」を抱えていたという
 逆風の中にあった当時の周囲の人達の冷たさ、それが一転、晩年に評価され始めたときの周りの人達の変わり身にヘキヘキしたのでしょう。
 よくある話しです。
 最後に、
 「生まれ変わったら何になりたいですか?」と問われたハルさんは、「そんなことがあるなら、虫でもいいから目明きで生れてきたい」と語ったそうです。

|

« 「玉川上水」世界遺産登録に期待 | トップページ | 国立市中1-10で「うちわ展」 »

01、個人的に関心を持った話し」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2101431/60493860

この記事へのトラックバック一覧です: いい人と歩けば祭り、悪い人と歩けば修行:

« 「玉川上水」世界遺産登録に期待 | トップページ | 国立市中1-10で「うちわ展」 »